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AvanStrateの12/3期第2四半期業績について

2011年12月28日
以下は、AvanStrate株式会社の12/3期第2四半期業績についての株式会社日本格付研究所(JCR)の見解です。

■見解
(1) 本日、当社は半期報告書にて12/3期第2四半期(=上期)の業績を公表した。売上高は前年同期比11%増の258億円であったが、営業利益は同12%減の28億円、EBITDAベースも同3%減の120億円であった。収益落ち込みの要因は、生産性の低下と大型を中心とした液晶パネル需要の不振による主要顧客の在庫調整である。前者については、もともと12/3期上期は溶解炉定期修繕が集中しており概ね計画通りのものであったが、後者が市況を軟調に推移させた結果、当社収益の落ち込みは当初想定以上のものとなった。ただ、下期に入り定期修繕の完了とともに生産能力が回復している。当社は寡占状態にある液晶ガラスメーカーとの取引リスク分散を図りたい顧客にとっては重要な存在である。それに加えて当社の供給量は顧客にとって限界的であることが当社への供給調整圧力を回避しており、収益は急速に改善しているもようである。
(2) 当社の格付には、液晶用ガラス基板の成長性及び安定した事業構造を背景に、収益成長と財務改善を織り込んでいる。現状いずれの進捗も、JCRの想定よりも遅れていることは否定できない。足元の収益は急回復しているが、液晶パネル需要の調整局面が予想以上に長引いており、回復時期についても不透明感がある。JCRでは、収益回復の持続性を注視しつつ財務構成改善の蓋然性を判断し、格付に反映していく方針である。今後、収益成長や財務構成の改善スピードがさらに鈍化する場合には、格付への下方圧力が生じることになる。

【参考】
長期優先債務格付:A-
見通し:安定的

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